ラベンダー精油(エッセンシャルオイル)の効果や効能、使い方を解説

さまざまな植物の香り成分を抽出した精油(エッセンシャルオイル)は、ルームフレグランスやアロマテラピーなどさまざまな用途で利用されます。とはいえ、たくさんの種類があるため香りや効能が分かりづらく、何を買えばよいか迷ってしまう方も多いでしょう。そこで今回は、代表的なフレーバーとして親しまれるラベンダー精油の効果や香り、使い方などの知識を詳しく解説します。

ラベンダーの基礎知識

学名Lavandula
科名 / 属名シソ科/ラバンデュラ属
香りフローラルで甘い香り
主な原産地フランス、地中海沿岸、北海道・富良野

ラベンダーはビビッドな紫色が目を引くシソ科の植物で、寒さに強いことから寒冷地や湿気の少ない地域で広く栽培されています。学名の「lavandura」は「洗う」という意味のラテン語に由来し、古来から高い防虫・抗菌作用が認められさまざまな用途で活用されてきました。さまざまなハーブの中でも特に人気の高い品種として、現在では世界中で栽培されています。

ラベンダーの主な品種には「スパイクラベンダー」「真正ラベンダー(コモンラベンダー、イングリッシュラベンダー)」「ラバンディン」などがあり、特に真正ラベンダーは上質な香水やアロマテラピー用の精油として用いられることが多いようです。

ラベンダーの歴史

ラベンダーの歴史は古く、明確にその起源を辿ることは難しいとされています。2000年以上前から古代ローマやイスラムなど世界各地で活用されていたことは各文献で記録されており、香りと薬効がさまざまな用途で用いられました。紀元前の古代エジプトでも精油が王族に好まれていたとする説もあるようです。

ラベンダーが香料として発展したのは中世ヨーロッパの時期であるとされ、水蒸気蒸留法も発達し精油の抽出も盛んに行われるようになります。15世紀~17世紀ごろには治療薬や防虫剤、フレグランスや消毒薬などさまざまな用途で活用されていたようです。18世紀には香水の生産も盛んになり、

1937年には代替医療の一環としてアロマテラピーについての論文が発表され、今日に至るラベンダー精油の利用法が確立されていきます。

日本におけるラベンダーの生産や利用は1930年代から始まり、戦後に北海道の富良野地方を中心に寒冷地での栽培が盛んになり、広く普及していきました。一時は合成香料の普及を始めとする影響から栽培面積の減少といった事態も発生したものの、観光資源や切り花、ドライフラワーなどへの活用が行われ、現在でも植栽が続いています。

ラベンダー精油(エッセンシャルオイル)の効果・効能

ラベンダー精油の効果や効能としては、主に「不安感・ストレスの軽減」「リラックス」「睡眠改善」「疼痛緩和」「消炎・鎮痛」「防虫・抗菌」などが知られています。続いてはラベンダーに期待されるさまざまな効能を、各研究資料と共に紐解いていきます。

不安感やストレスの軽減・リラックス

ラベンダーには抗不安作用やストレス軽減、リラックス効果があるとされています。

関西医療大学の発表した論文によると、ラベンダーの香りは自律神経に対して働きかけ、副交感神経の刺激による体調改善効果や中枢神経系の抑制効果、α波の増加効果などがあることが分かります。これらの結果は抗不安・抗ストレス作用があることを表しており、またα波の増加によるリラクゼーション効果も得られることを示しています。

はっきりとした作用機序は解明されていないものの、ラベンダー精油には気分の落ち込みを改善する効果に期待できると言えるでしょう。

睡眠改善・入眠効果

ラベンダー精油のアロマには睡眠改善効果があるとも考えられています。これはラベンダーの香り成分が持つ中枢神経の抑制効果、副交感神経の刺激作用と関連するものです。

そもそも、中枢神経系は身体の各部位の情報を受け取り、適切な動作を行うように処理する人体の司令塔としての役割を果たすものです。これが抑制されることで、過度な興奮物質の分泌を抑え、不眠情報の改善作用が起こります。

また、副交感神経は睡眠時など心身を休息させる際に活発になる自律神経です。副交感神経が刺激されると、脳は眠りにつく準備を始め、心身のさまざまな部位が鎮静していきます。

山梨県環境科学研究所の発表している論文においても、ラベンダーの香りが副交感神経の亢進と交感神経活動の低下に寄与しており、ストレスによる心臓の自律神経活動への影響を軽減する働きを示していることが述べられています。

疼痛の緩和効果

ラベンダーの香りには、疼痛の緩和効果があることも研究されています。日本農村医学会学術総会の研究資料によると、せん妄状態の患者にラベンダー精油の香りによるアロマテラピーを施行したところ、落ち着きと快眠効果があったこと、苦痛に由来する不眠や疲労感を軽減できたという結果が報告されています。また、関西医療大学の研究によると、ラベンダーの香りは脳血流量に影響し、疼痛への反応を緩和させたのではないかと考察されています。

ラベンダー精油を効果的に活用するには?オススメの使い方をご紹介

前述の通り、古来から薬としても用いられたラベンダーの効能は、さまざまな研究結果からも実証されていることが分かります。では、実際にラベンダー精油を活用する際には、どのような使い方をすればよいのでしょうか。

ラベンダーの精油はフレグランスとして香りを楽しむ以外にも、お風呂に数滴ほど垂らして入浴を楽しんだり、洗濯時に利用したりすることがオススメです。香りはもちろん、ラベンダーの持つ抗菌作用が清潔感を保つことでしょう。芳香浴の一環として、ホットタオルに1滴垂らすと芳醇な香りでリラックス効果を得ることも可能です。

ラベンダー精油の香りを楽しむシチュエーションとしては、就寝前のリフレッシュに用いるのがオススメです。落ち着きあふれる香りを楽しむことでストレスを忘れ、ぐっすり眠りにつくことができるでしょう。

ラベンダー精油に禁忌・注意点はある?

フローラルな香りが魅力のラベンダー精油ですが、使用に伴う禁忌や注意点はあるのでしょうか。

ラベンダーの精油には鎮静作用があるとされ、さまざまな研究で中枢神経系の活動を抑制する効果が認められています。そのため、低血圧の方はできれば利用を避ける方が懸命です。

また、妊娠中の方にはラベンダー精油の利用はおすすめできず、特に妊娠初期には胎児への影響が懸念され、禁忌であるとされています。ラベンダーはカモミール・ローマンと並んで乳幼児でも利用できる数少ない精油ですが、上記の禁忌にはくれぐれもご注意ください。

【まとめ】

今回はラベンダー精油について、植物の性質や歴史といった事柄から期待される効果・効能、オススメの使い方や注意点に至るまでを詳しく解説しました。癖が少なく誰もが楽しめるフローラルな香りが、安らぎの一時を演出する人気のエッセンシャルオイルです。

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参考文献

https://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~yakusou/hyouhonen/lavender.htm

https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-146

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https://www.aichi-kyosai.or.jp/service/culture/internet/health/aroma/aroma_1/post_1333.html

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http://www.m-relax.co.jp/top/aroma_6.htm

https://tolistico.com/lavandula-angustifollia/

https://www.timeless-edition.com/archives/4762

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